第6回サイエンスカフェ(2010年4月27日)レポート
- 参加者:15名(含むスタッフ3名)
- 話題:「もっと身近に 遺伝や遺伝子、ゲノムを語ろう」
- スピーカー:渡辺淳さん
第6回からだとこころのサイエンスカフェに参加して
4月27日、ずっと参加してみたかったサイエンスカフェに初参加させていただきました。今回の参加の方の中にはリピーターの方も多数いらっしゃって、皆さんワクワクしたご様子で、みのりCafeに入っていらしたのが印象的でした。
今回は、みのりCafeから徒歩2分がお仕事場で、お店の常連さんでもいらっしゃる、日本医科大学の渡辺淳さんが「遺伝・遺伝子・ゲノム」について話して くださいました。理事の小島さんが調達された『GENOME MAP ~ ヒトゲノムマップ』を資料に、パワーポイントを使って、わかりやすくお話しいただきました。
ゲノムには、たんぱく質をつくる情報、つまり設計図が入っていて、それが個人差になるそうです。ヒトは受精後、かなり初期の時期に重要な器官に関する遺伝子が働くので、その時期に薬や感染に対して、気をつけなくてはいけないということでした。
この10年間でゲノムの配列・仕事がだんだんわかってきたとのことで、単一の遺伝子で起こる病気はもとより、がんや糖尿病、高血圧も遺伝子の形が変わって いることもあり、また、例えばお酒に強いか弱いかの体質や、見た目、病気になりやすさ、薬の効き方などの個人差・体質も遺伝子と大きく関係するそうです。
最近では、ゲノム中の数百万箇所の違いを調べることで、オーダーメイド医療が進みつつあり、薬を飲んだ具合ではなく、投薬前に個人にあった薬剤や量を決め られるということでした。現在では、ワルファリンの量を調べるのに、外来で採血して2~3時間で結果がわかるとのこと。このような研究が進めば、的確な治 療ができることのみならず、医療費の削減、診察時間の短縮、医師などの負担軽減が見込まれるのだろうと思いました。
研究が進む中で、医療現場では、情報の質や正しい情報をどう伝えるか、また、インターネット上の情報をどう利用するかなどが求められ、検査でわかった、一生変わらない遺伝情報をどう扱うのかが問題だとおっしゃっていました。
最後に、日本の理科教育の重要性にまで言及され、渡辺さんの熱いものを感じる時間でした。
私自身は、貴重な話を美味しいコーヒーをいただきながら、身近に、途中にどんどん質問してOKという形でのサイエンスフェを大いに楽しみ、今後、多くの人たちに参加してもらいたいと思いました。